2006年07月15日

暗証禅師

●44.暗証禅師(あんしょうのぜんじ)

【意味】坐禅の工夫にばかり打ち込んで、教理に暗い僧のこと。禅宗の僧を他宗から非難していうことば。「暗証」とは、もともとは仏教語で、教理の理解に乏しい(坐禅ばかり重視している)こと(現在も「暗証」といえば、これが第一義である)。ここでの「証」は、「さとる、さとり」という意味。現在は、ここから転じて「本人であることを暗に証明すること」という意味でもっぱら使われる。私たちが日常使用している暗証番号とは、この後者の意味。

※参考
 逆に教理の研究ばかりするあまり実践である修行の方面を忘れているとして禅宗から他宗の僧を非難する表現が「文字法師(もんじのほうし)」です。また、経典をただ唱えているだけだという意味を込めて「誦文法師(じゅもんのほうし)」ともいいます。
 吉田兼好は、『徒然草』で、「文字の法師、暗証の禅師、たがいに測りて、己(おのれ)にしかずと思へる、共に当らず。」(一九三段)と述べていますが、ここでは、「実践こそが重要だ」「理論こそが重要だ」と互いに争って、どちらも自分より理解していないとしているが、これはどちらも的をえていないと非難しています。


 ものごとをなすには、常に「実践」か「理論」かという二つの選択肢が対立します。しかし、本当に重要なのは、どちらかを選ぶことではなく、むしろそのものごとに一歩踏み出すこと、挑戦してみようとする「強い意志」なのではないでしょうか。人は弱いもので、つい目標としたことより他のことに目がそれてしまうものですが、大切なのは内面なのだ、ということは案外往々にしてあてはまるのかもしれません。
posted by landmark at 01:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 四字熟語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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