2006年07月14日

安車蒲輪

●43.安車蒲輪(あんしゃほりん)

【意味】老人をいたわり、手厚くもてなすこと。「安車」は、座って乗れるように作ってある古代中国の車。当時の中国の一般の車は四頭立てで、立って乗るものだったため、安車はむしろ特別のものだった。「蒲輪」は、車輪の振動を抑えるために、蒲(がま)で包んだ車輪のこと。

【出典】『漢書』(儒林伝、申公)「安車以蒲裹輪、駕駟迎申公。」(安車をして蒲をもって輪を裹<つつ>み、駟<し>に駕<が>して申公を迎う。)から。「駟」は、四頭だての馬車のこと。「駕す」は、馬車などに乗ること。この場面は、すでに八十才を越え、経験豊かな魯の国の儒者・申公を武帝が丁重に迎えた時の描写。

※参考
 「安車蒲輪」というのは、特別なものだったので、古代の中国では「天子が乗るような特別な車」を意味ものでもありました。その意味で使われているのが、以下の故事です。
 208年、魏の曹操の軍と蜀の劉備・呉の孫権連合軍が争った「赤壁の戦い」で、連合軍が勝利を収めたのですが、その勝利に貢献した魯粛(ろしゅく)に対し、君主の孫権が、魯粛の馬の鞍を支えて、彼を馬から迎え降ろし、「これであなたの功績を称えるのに十分だろうか」と聞きました。これに対し、魯粛は、「否」と答え、「私を安車蒲輪に乗せて迎えて初めて十分といえるのです」と答え、周りを苦笑させたというものです。

 日本はこれからどんどん高齢化社会をたどっていきます。文字通り「安車蒲輪」する必要がある時代がやってくるわけです。世の中は一人では生きていけないので、いろんな年代の人が手を携えて生きていく社会になっていけばいいなぁ、と思ったりします。
posted by landmark at 01:28| Comment(2) | TrackBack(0) | 四字熟語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今日も下の漢字に挑戦してみました。

…いやぁ〜〜かすりもしませんでした。

「喫驚」

「びっくり」と読むのですね!

「もう一度生まれたら花に」は
韓国人の方が描いたそうです。
私もいろいろ考えさせられました。
ネット上にはいろいろな情報が
混在していますが、それを選り分け
自分の糧にしていくのはおもしろくも
あり、難しいことですね。

祖父母と同居しておりますので
安車蒲輪の精神で暮らしたいと
思います(^_^)
Posted by 宮本みなみ at 2006年07月14日 11:06
 これだけすばらしいブログに、このアクセス数は、もったいないと思います。

 四字熟語とことわざ・慣用句のブログ等としたほうが、訪問者が増えると思います。

 ライバルなので、本当は応援したくないのですが、ワンクリックしておきました。
Posted by jitenfeti at 2006年07月14日 17:06
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