2006年07月07日

暗雲低迷

●34.暗雲低迷(あんうんていめい)

【意味】先の見えない不安な状態が続くこと。暗雲が低くたれこめて、なかなか晴れないさまから。「低迷」は、本来「雲・霧など」が低く漂うさまを表す。そこから転じて、「物事の悪い状態がずっと続いている」というよく知られた意味を持つようになったが、これは日本特有の意味である。

※参考
 上のように、現在この語は将来を憂いて悲観的に用いられることばですが、文字通り「暗雲が低くたれこめた」様子を指して使われているので有名なのは、愛媛の長浜町にある出石寺(しゅっせきじ)の開山伝説です。
 養老2(718)年6月17日、猟師作右衛門が追っていた鹿を撃とうと、山に入ったのですが、その時、突然暗雲が低く垂れ込め(暗雲低迷)て、天地が鳴動し光が赤々と輝いたかと思うと、急に鹿が跡形もなく消え、代わりに消えた足下の岩が二つに割れて金色に輝く千手観音の像が現われたのです。
 作右衛門は殺生する生業を悔い、以後道教と名乗りこの仏像を本尊として庵を構え、一生を過ごしましたが、これが出石寺の始まりといわれています。

 型にはまった話といえなくもないですが、「暗雲低迷」というもともとの意味のニュアンスをつかむのにはいい話題なのではないかと思います。

 「暗雲」のように暗いイメージを持つ現象に出会うと、「なにか悪いことが起こるのではないか?」という気にさせられます。それが、積み重なって自然とことばの意味の変遷を生んだのだともいえるのではないでしょうか。

posted by landmark at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 四字熟語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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