2006年07月06日

阿諛傾奪

●30.阿諛傾奪(あゆけいだつ)

【意味】権勢のある者におもねって気に入るようにふるまい、その職や地位を奪って自分のものにすること。「阿諛」は相手の気に入るようにおもねりへつらうこと。

※類義語
阿諛追従

 阿諛追従と似ていますが、阿諛傾奪は「職や地位を奪う」というニュアンスがより強い表現です。用例は少なく、ほとんど使われていない表現だと思います。
 「傾奪」という表現については、「武徳の末、隠太子の洗馬と為る。太宗と隠太子と陰に相傾奪するを見、毎に建成を勧めて早く之が計を為さしむ。」として貞観政要の第三章「魏徴」という人物の描写に出てきます。
 太宗とは唐の二代皇帝で初代高祖の次男李世民のこと。また隠太子とは高祖の長男李建成のことです。魏徴は当初隠太子の側に立ち太宗の暗殺を献策しましたが、逆に玄武門の変で隠太子が殺された後は、太宗の詰問にも「もし隠太子が私の意見を受け入れていたなら,今日のような禍にはあわなかった」と平然と答えたといいます。この言動に敬意を払われ、その後は、生涯太宗に仕え、常に太宗を諌める役目を担ったと伝えられています。

 最近は面と向かって諌める人が少なくなりました。少し昔の小説とかでは必ずこのような役割の人が一人は配置されたりしていますが…。厳しい師に出会ったとき、そのときは何も感じなくても後々になってありがたみが沸いてきたりします。妥協を許さぬような峻厳な人ほど記憶に残るというのは考えてみれば不思議なことですが、その分貴重だということかもしれません。
posted by landmark at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 四字熟語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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