2006年07月05日

阿爺下頷

●29.阿爺下頷(あやあがん)

【意味】愚かな間違い。また物事の見分けもつかないぼんやり者のこと。「阿爺」は、お父さん。父を親しんでいうことば。「阿」は、人を呼ぶときに親しみの気持ちを表してつける接頭辞。阿兄(あけい)といえば「兄さん」を指し、阿母(あぼ)といえばお母さんを意味する。「下頷」は下のあごのこと。

【出典】『碧巌録』(へきがんろく)「莫認驢鞍橋作阿爺下頷」(驢鞍橋を認めて阿爺の下頷と作(な)すこと莫かれ)という禅語から。
 この禅語は、ある愚かな男が戦死した父親の骨を探しに行き、戦場に落ちていたロバの鞍の切れはしを父親の下あごの骨と思い込んで大切に持ち帰った、という故事から来ている。
 この「作阿爺下頷」という表現は、他でもたびたび戒めとして用いられ、『從容録』(主に曹洞宗で重んじられる『碧巌録』と並ぶ禅語集)の第三十八則「臨濟眞人」でも「驢鞍橋は又阿爺の下頷に非ず」として用いられている。
 なお、この故事に用いられている「驢鞍橋」は鈴木正三(しょうさん)の言行を弟子の恵中が編集し、江戸時代に刊行された書物の題名になっている。

※下頷は「かがん」ともいう。

 この熟語は読みも意味も難しく、あまり日常では使われない表現です。構成は「阿爺」の「下頷」ですが、故事に基づくため、漢字を見ただけでは意味は分からないですね。
posted by landmark at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 四字熟語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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