2006年02月08日

鴉巣生鳳

●22.鴉巣生鳳(あそうせいほう)

【意味】平凡な両親から優れた子が生まれることのたとえ。貧しい家から優れた人物が出るたとえとしても使われる。鴉はカラスなので、字義的にいえば、カラスの巣に鳳(おおとり)が生まれるという意味である。鳳は聖人が世に出たときにめでたい印として現れるとされる想像上の鳥である。カラスは一般的に印象が悪い鳥として用いられるため、ここでは鴉と鳳という対比が表現に含まれている。

【出典】大川普済(だいせんふさい)『五灯会元』(十二)

※「鴉巣(あそう)に鳳を生ず」と書き下して読むこともある。

※類義語
鳶が鷹を生む

※参考
五灯会元
 中国南宋代に成立した禅宗の灯史で、1252年、大川普済(1179〜1253)の撰によって完成した。全20巻。これは「五灯録」(慧明首座の編)と総称される、『景徳伝灯録(けいとくでんとうろく)』(1004<景徳1>年、道原編、全30巻)、『天聖広灯録(てんしょうこうとうろく)』(1036年、李遵勗編、全30巻)、『建中靖国続灯録(けんちゅうけいこくぞくとうろく)』(1101年、惟白編、全30巻)、『宗門聨灯会要(しゅうもんれんとうえよう)』(1183年、悟明編、全30巻)、『嘉泰普灯録(かたいふとうろく)』(1204<嘉泰4>年、正受編、全30巻)という5種の皇帝の勅許により入蔵された灯史を総合する意味で編纂されたものである。

灯史(燈史)
 一般的に仏教界における歴史書、とりわけ禅宗史書を指す用語。字義通りに師から弟子、そのまた弟子へと、灯(仏法)を伝えるという、仏法の伝承の歴史を記した歴史書のことも指す。

 鳶が鷹を生むというのは、有名ですが、この表現もそれとほぼ同じ意味を指しています。もともとは、中国の禅書から来ているので、たとえに使われている生物が違ってはいますが…。これも一つの文化の違いかもしれません。
posted by landmark at 15:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 四字熟語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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