2006年01月18日

悪衣悪食

●13.悪衣悪食(あくいあくしょく)

【意味】質素で粗末な衣服や食物のこと。「あくいあくじき」とも読む。「悪食」には、「普通には食用としないようなものを食べること」の意味もある。

【出典】孔子『論語』(里仁<りじん>)
「士志於道、而恥悪衣悪食者、未足與議也」(士、道に志して、悪衣悪食を恥ずる者は、未だ与<とも>に議<はか>るに足らず)から。「自らの衣服や食物にこだわる者は、一緒に仕事をするのには及ばない」という意味。あることに熱中していれば、自分の外観にこだわる余裕はないはずであり、体裁を取り繕うとする人は、実際にはまだそのことに真剣に取り組んでいるとはいえない、という意味合いが言外に含まれている。

※類義語
粗衣粗食、節衣節食(せついせつしょく)、粗衣糲食(そいれいしょく)

 これと対照的なことばに、「暖衣飽食」があります。「暖かい衣服を着て、ぜいたくな食事をすること。満ち足りて何不自由なく生活すること」という意味ですが、どちらかというと悪衣悪食よりこちらのことばのほうが批判的に使われることが多いようです。士道の概念で知られる山鹿素行も「悪衣悪食を払じ、居の安きを求むるは志士にあらず」(『武教小学』)と述べ、暖衣飽食を戒めています。現代日本はむしろ飽食が問題になっていますが、「食」のあり方に関しても今一度見直さなければならないのかもしれません。

posted by landmark at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 四字熟語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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